本文
特産物の紹介
温暖な気候と豊かな土壌に育まれた幸田の農産物、自然の恵みがあふれています。
筆柿
富有柿や次郎柿より一ヶ月ほど早く出荷できる筆柿は幸田町きっての特産物です。筆柿の名前の由来は、その形状が毛筆に似ていることから筆柿と名づけられたといわれています。また和洋菓子なども商品化され、お土産品としても好評です。
いちご(とちおとめ)
甘くて、おいしいフレッシュな幸田のいちごは、おもに10月下旬から5月上旬まで栽培・収穫されています。現在町内の農家では、食味が良いため人気のある「とちおとめ」を栽培しています。
なす
煮て、焼いて、漬けて良し、といわれる幸田町のなすは、古くから町の南部地区で栽培されてきました。町内では、露地なす・促成なすが栽培され、年間を通じて出荷しています。
もも
糖度が高く、甘いといわれる幸田町のももは、須美地区で栽培されてきました。温室ももと露地ももがあり、出荷時期が5月下旬から7月までです。ひとあし早く幸田町に夏の訪れを知らせてくれます。
みかん
幸田町では早生温州と普通温州を中心に栽培されています。
みなさんご存知のみかんは、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、しみ・しわを予防する働きがあると言われています。
なし
幸田のなしは直販を中心とした栽培です。直販中心のため、より美味しいものをつくろうという意識が高く、有袋で完熟なものを食べることができます。
ぶどう
幸田のぶどうは直販から市場出荷まで行なっており、町内産直施設でも見ることができます。
品種もたくさんあるので食べ比べるのも一興です。
いちじく
幸田のいちじくは近年に栽培が始められました。効能として血圧を下げるカリウムや食物繊維も豊富で体の調子を整える効果も期待できます。
甘柿・渋柿の分類
柿には甘柿・渋柿があり、次の4つ分けられます。
- 完全甘ガキ
種子の有無に関係なく甘い。主な柿:富有柿・次郎柿 - 不完全甘ガキ・・・幸田の筆柿(珍宝柿)
種子が入ると渋が抜けて甘くなり、種子が入らないと渋が残ります。主な柿:西村早生 - 完全渋ガキ
種子の有無に関係なく渋い。主な柿:西条 - 不完全渋ガキ
種子が入ると一部そのまわりだけが脱渋する。主な柿:平核無
渋の正体
柿の渋の正体は「タンニン」という物質です。渋柿は、水溶性のタンニンが固まって不溶性に変わることで甘くなります(渋みを感じなくなる)。
脱渋の仕組み
柿を湯に浸けたり、ドライアイスを入れた袋の中で窒息させると、「アセトアルデヒド」という物質ができます。渋みの原因の「水溶性タンニン」が「アセトアルデヒド」と結合して「不溶性タンニン」となり、渋みを感じなくなります。
また、アルコールでも「アセトアルデヒド」ができることから、焼酎を使った渋抜きも行われています。
見分け方
強い光を当てて透かして見るようにするとわかります。
切ってゴマが入っていれば甘く、なければ渋柿?
脱渋の方法
よく使われている脱渋方法は、ドライアイスやアルコールを使う方法です。
炭酸ガス脱渋
市場出荷されている渋柿でも用いられている最も一般的な渋抜き方法です。
柿とドライアイスを一緒にビニール袋に入れて口を閉じます。数日で渋が抜けます。産地では柿10kgに約200gのドライアイスを入れているそうです。(注:ガスで袋が膨張しますのでお気をつけください)
個包装
柿を1個ずつビニール袋で密閉する方法もあります。
湯抜き
40℃ぐらいのお湯に半日から1日程度浸けておくことで渋が抜けるそうです。簡単な方法ですが、変色したりすることもあります。
アルコール脱渋
焼酎をヘタの部分に塗り、ビニール袋に入れて密閉します。数日置くと渋が抜けます。アルコールのにおいが気になることもあります。
干し柿
皮を剥いて雨の当たらない軒先などにつるし、寒いところで風にさらすことで渋が抜けます。
(冬の寒さが厳しい地方でよくある方法、幸田では腐ってしまうかもしれません)