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幸田町東京2020オリンピックホストタウン事業 最終回 コラム連載を終えるにあたって 

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記事ID:0010989 更新日:2021年8月15日更新

最終回 コラム連載を終えるにあたって

8月8日、東京2020オリンピックの17日間の日程が終了しました。ハイチのアスリート達は、メダルにこそ届きませんでしたが、陸上女子100メートル・ハードルのミュレーン・ジャン選手と、ボクシング男子ミドル級のダレル・バルサン選手が準決勝に勝ち進んでくれましたし、競泳女子100メートル平泳ぎのグランピエール選手がハイチ新記録を出すなど、ハイチの人々に明るいニュースを提供してくれました。

開催前の7月7日には、故モイーズ大統領が私邸で武装グループによって暗殺されるというハイチにとって信じられない不幸な事件が発生しました。7月14日のハイチ・オリンピック選手団と幸田町とのオンライン交流会では、ラーセン・ハイチ・オリンピック委員会会長の発案により、冒頭に参加者全員で故モイーズ大統領に一分間の黙祷を捧げることができました。このように、地球のほぼ裏側に位置するハイチ共和国の国家元首の逝去を、幸田町の皆さんと一緒に追悼することができたことは、この国際交流の象徴的な瞬間であったと感じています。

 
交流会1

オンライン交流会の様子1

このコラムでは、3月の連載開始から15回にわたってハイチの歴史や文化について紹介してきました。時間の制約上、紹介することはできませんでしたが、ハイチでは、現在、長引く治安の悪化、政治の不安定、失業など悪化する経済諸条件、人口の4割が食べるものに事欠く危機的な食糧危機、貧富格差、腐敗の蔓延など、ハイチの若者や女性が希望をもって暮らせる社会とはいえない状況が続いています。
それに追い打ちをかけるように、8月14日午前8時29分(現地時間)にハイチ南西部をマグニチュード7.2の地震が襲い、甚大な人的・物的被害をもたらしました。18日現在で死者約2千人、負傷者約1万人に上り、残念ながらその数は今後更に増える見込みです。この事態に幸田町の皆様が直ちに対応して下さり、16日にハイチ共和国地震義援金の募金箱を役場に設置していただいたことに、心から感謝申し上げたいと思います。

私が今の職業に関心を持ったのは、幸田中学校時代に、英語の担任の先生がアメリカ人男性を教室に連れてきてくれて、ちょっとした英会話が通じた喜びがきっかけでした。このホストタウン事業が、将来、幸田町から国際交流の仕事に携わることを希望する子供達が出てくるきっかけになってくれたら、これ以上嬉しいことはありません。

 

 交流会2

オンライン交流会の様子2

最後に、このコラム連載を終えるにあたり、ハイチとのホストタウン事業を快くお引き受け下さった成瀬敦町長、大竹広行副町長、成瀬千恵子企画部長をはじめとする幸田町役場の皆様、同事業実施を承認して頂いた足立初雄幸田町議会議長、水野千代子議員をはじめとする幸田町議会の方々、そしてこの連載コラムをより多くの町民の方々に届けるよう回覧板への掲載等のお骨折り頂いた石川末雄相談役をはじめとする幸田町国際交流協会の方々に、心より感謝申し上げたいと思います。

 

水野光明在ハイチ日本大使の紹介
幸田小学校、幸田中学校卒。創価大学大学院経済学研究科中退。1991年外務省入省。外務省では、主に貿易、国際協力、条約、国連関係の仕事に携わり、海外は、ガボン共和国、フランス、コンゴ民主共和国、スイス(ジュネーヴ)、国連開発計画(ニューヨーク本部)で勤務。2018年12月から現職。


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