本文
幸田町はペットボトルの水平リサイクルに取り組んでいます。
幸田町はペットボトルの水平リサイクルに取り組んでいます。
水平リサイクルとは
「水平リサイクル」とは、使用済みの製品を原料として用いて、同じ種類の製品を作るリサイクルのことです。
「水平リサイクル」はリサイクル前と後で用途を変えない資源循環の方法であり、資源を再生しても元々の製品と同等の品質を保てるのが大きな魅力です。
元の製品の品質には戻らない資源循環の方法として「カスケードリサイクル」がありますが、「カスケードリサイクル」は品質が下がるために、用途を変えるリサイクルに適しています。(例:ペットボトルを衣服の繊維にする、古紙をトイレットペーパーにする等)
「カスケードリサイクル」は比較的資源の寿命が短くなる手法ですが、「水平リサイクル」は、資源を長く大事に使い続けたい場合に適した手法です。
企業との協定について
町は令和5年10月17日に豊田通商株式会社、サントリーホールディングス株式会社と「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」を締結しました。
この協定では、3者は次の事項について連携して協力することとしています。
1⃣ ペットボトルの水平リサイクルにかかる普及啓発及び環境学習に関すること
2⃣ ペットボトルの水平リサイクルの枠組みの維持に関すること
3⃣ その他、ペットボトルの水平リサイクルおよび資源循環の推進に関すること
具体的な取り組み
協定に基づき、3者は協力して、町内の一般家庭から排出される使用済みペットボトルを水平リサイクル(ボトルtoボトルリサイクル)により、先進的な技術を用いて新たなペットボトルへと生まれ変わる「質」の高いリサイクルを実施しています。
一般家庭から資源物として排出されたペットボトルは町が委託した中間処理業者が収集し、圧縮・梱包を行い、リサイクル工場へと運ばれます。
工場へ運ばれたペットボトルは、粉砕・洗浄・除染し、PET樹脂へ再生、ペットボトルの原料(プリフォーム)へ加工といった工程により新たなペットボトルへと再生されます。
水平リサイクルをするためには
ペットボトルは単一素材で作られた製品であるため、水平リサイクルをすることができる貴重な資源です。正しくリサイクルするため、次の事項にご協力をお願いします!
1⃣ キャップとラベルを外すこと
ペットボトルのキャップやラベルは、PET(ポリエチレンテレフタレート)とは異なる素材が使用、印刷がされています。また、キャップを外すことは回収運搬時の効率や安全面で大事なポイントになります。
2⃣ ペットボトルの中を軽くすすぐこと
ペットボトルが汚れていると、リサイクルに余計な洗浄が必要となったり、リサイクル自体ができなくなることがあります。