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4種混合予防接種(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)
4種混合予防接種(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)
令和6年4月1日より4種混合予防接種に代わり、5種混合予防接種(4種混合+ヒブ)が定期接種になりました。令和6年2月以降出生のかたから5種混合予防接種の接種券を送付しています。
4種混合ワクチンの販売終了に伴う、5種混合接種券などへの交換手続きについて
4種混合ワクチンの製造が終了となりました。4種混合ワクチンは、各医療機関にワクチンの在庫がある場合のみ接種が可能です。
今後は、ヒブと4種混合の接種状況に応じて、5種混合または、3種混合及び不活化ポリオへ、変更して接種していただく必要があります。
医療機関で4種混合の予約をした際に、5種混合などへ変更するよう指示されたかたは、接種券の交換をしたうえで、接種してください。
手続きを行わず、異なる種類の接種券で予防接種を行った場合は、自費接種となります。必ず接種前に接種券の交換を行ってください。
交換ができる接種券のパターン
以下の予防接種は、ご自身の接種状況やワクチンの流通状況に応じて、接種可能な接種券に交換し、接種してください。
5種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ)
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)※販売終了
3種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風)
各予防接種の接種済回数 | 交換ができる接種券 | 留意事項 |
---|---|---|
ヒブ = 4種混合 (同じ回数が接種済) |
5種混合 | ヒブの接種済回数が少ない場合は、4種混合と同じ回数になるよう接種をした後手続きが可能です。 |
ヒブ > 4種混合 (ヒブの接種済が多い) |
3種混合+ 不活化ポリオ |
|
5種混合 | 接種を予定する医療機関で3種混合または不活化ポリオが入手困難な場合のみ可。 ヒブの回数が多くなりますが、定期予防接種として認められています。 |
各予防接種券への交換方法
医療機関で接種予約をした際に、5種混合予防接種券等へ変更するよう指示されたかたは、以下の方法で交換手続きを進めてください。
交換手続き
1.交換が必要な接種券を接種を予定する医療機関に確認する。
ワクチンの在庫状況等が各医療機関毎に異なるため、必ずご確認をお願いします。
2.ヒブ(インフルエンザ菌b型)及び4種混合の接種済回数を母子健康手帳などで確認する。
交換ができる接種券のパターンと、医療機関から交換するよう説明のあった接種券とが一致しているかご確認ください。
3.保健センターにて接種券交換の手続き(郵送可)
以下を提出してください。
・未使用の4種混合接種券(5種混合に交換する場合、ヒブ接種券も)
・母子健康手帳(出生届出済欄と、予防接種のページのすべて)の写し
※郵送の場合、空きスペースに電話番号、交換を希望する接種券の種類をご記入ください。
(窓口へお越しになる場合、母子健康手帳をお持ちいただければ、その場でコピーをとります。)
接種券がお手元にない場合は、事前に保健センターへご連絡ください。
郵送のかたは、接種券が保健センターに到達後、1~2週間程度返送に時間がかかりますので、お早めに手続きください。
4.接種券を受け取り後、医療機関で予約を取り、接種を受けてください。
疾病について
ジフテリアとは
ジフテリアは、「毒素を作るジフテリア菌」により引き起こされる感染症です。主に飛沫により感染します。約2~5日の潜伏期間を経て発症しますが、感染しても症状が出るのは10%程度の人で、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人から感染することもあります。(感染した皮膚への接触で感染する皮膚ジフテリアもあります。 )
呼吸器(鼻やのど)ジフテリアでは、最初は、発熱、のどの痛み、物が飲み込みにくい、声がかれるなどの症状が認められます。2~3日の間に、ジフテリア毒素の働きによって破壊されたのどの組織が、偽膜(ぎまく)と呼ばれる厚い灰白色の層となります。この偽膜が広がると気道がふさがれて、息ができなくなることがあります。呼吸器ジフテリアは、治療をしてもかかった人の10%くらいが死亡する病気です。また、ジフテリア毒素が血液とともに離れた臓器まで運ばれて、心臓や神経の病気(合併症)を起こすことが知られています。
日本においては、1999年の報告を最後に、ジフテリアにかかった人はいませんが、ワクチン接種率が低い国では発生が見られます。ジフテリアの予防には、ワクチン接種が非常に重要です。
百日せきとは
百日せきは百日せき菌によって発生します。主に飛沫により感染します。約7~10日の潜伏期間を経て発症します。
普通のかぜのような症状ではじまり、その後せきが激しくなり、けいれん性のせきとなります。短いせきが連続的に続き、その後息を吸うときにヒューという特徴的な音が出ます。せきとともに嘔吐することもあります。通常は発熱しません。
夜間の発作では、無呼吸発作に陥ったり、チアノーゼ(唇や全身が青紫色になってしまうこと)やけいれんが起きたりすることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こすこともあり、1歳以下の乳児、とくに生後6か月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。
お母さんからもらった免疫が有効に働かないため、予防接種で予防することが大切です。
破傷風とは
破傷風は、破傷風菌という細菌が作る毒素によって起こる感染症です。人から人への感染はありません。土の中などにいる菌が傷口から体内に入り、菌が増えて毒素を作ります。その毒素が血液にのって全身に回って神経に作用し、破傷風の症状をひきおこします。
症状は、痛みを伴う筋肉のけいれんやこわばりで、最初に唇や手足のしびれ・味覚異常が認められ、次に口が開きにくいという症状(開口障害)が認められることが多いです。顔の筋肉がけいれんすることにより笑っているような表情に見えたり、ものが飲み込みにくくなったり、頭部から背中まで弓なりにそり返る症状が認められたりします。意識は保たれます。治療が遅れると死亡する場合もあります。
破傷風は自然に免疫がつくことはありませんし、世界中の土や動物のフンなどに破傷風菌がいるので、誰でも破傷風にかかる可能性があります。現在も国内でワクチン未接種世代を中心に年間100人以上の患者発生があり、ワクチンで予防することが重要です。
ポリオとは
ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスによって発生する疾病です。「小児まひ」とも呼ばれますが、子どもに限った病気ではありません。主に感染した人の便中のウイルスがほかの人の口から入り、のどや腸の中で増殖することで感染します。
感染しても90~95%は全く無症状です。約5%のかたは約5日前後の潜伏期の後、軽い発熱・頭痛・眠気・のどの痛みがあらわれます。感染者の1~2%に発熱・嘔吐・首がかたくなる・手足の痛みなどの症状を伴う髄膜炎がみられます。感染者の約1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺・運動障害を残します。呼吸麻痺を起こし死亡することもあります。
通知(予診票・接種券)の発送について
・4種混合予防接種1期初回の通知(予診票・接種券)は、対象者が生後2か月を迎える月の前月の下旬に発送します(例:4月生まれのお子様の通知は、5月下旬に発送)。ただし、出生の翌日に出生届を提出された場合は、発送が1か月程度遅れます。通知が届く前に予約をされていて予約日の間際になっても通知が届かない場合は、保健センターへお問い合わせください。
・4種混合予防接種1期追加の通知は、初回(3回)接種終了後、1年後を迎える月の前月の下旬に発送します。
ただし、4種混合ワクチンの発売終了に伴い、令和7年4月以降は初回(3回)接種終了後、6か月後を迎える月の前月の下旬に前倒しして発送しました。
・海外等で3種混合予防接種・ポリオ予防接種の接種歴があるかたは、接種状況に応じてご案内します。
・幸田町へ転入されたかたで、予防接種の転入手続きをされていない場合、通知が発送できません。母子健康手帳を保健センターへお持ちください。
接種について
対象者は、接種日時点で幸田町に住民登録がある方です。
対象年齢 | 回数 | 間隔 | |
---|---|---|---|
第1期初回 | 生後2か月から7歳6か月未満 | 3回 |
20日以上 |
第1期追加 | 1回 |
初回終了から概ね1年以上 |
・第2期は、2種混合(ジフテリア・破傷風)予防接種を11歳から13歳未満で1回接種します。